299 WORKS 299 WORKSBY 299工場長
299 WORKS / JOURNAL 04MAIN ARTICLE / NOV 2025
NINJA ZX-10R / CAD / 3D PRINT / PAINT

Ninja ZX-10R――自作マフラーを作る。

キットのマフラーを塗り直すだけでは、実車の形と焼け表現へ届かない。撮影写真、実車測定、公式写真をもとにCADで設計し、約10回の試作と塗装実験を経て、1/9模型用マフラーを作り直した記録です。

3D出力から塗装、完成、車体への装着までを並べた自作マフラー制作工程
SCALE1/9
TEST PRINTS約10回
DESIGNCAD
FINISH焼け塗装

01 / START

キットのマフラーを、作り直す。

WHY REBUILD
01

最初は、塗装で直す。

キットのメッキは漂白剤でも落ちず、研磨して下地から作り直しました。明るいシルバーへ焼け色を重ね、実車のチタンマフラーへ近づけます。

02

形も、作り直す。

依頼主から得た写真と測定値をもとにCAD化。模型的な厚み、塗膜、研磨作業まで考慮し、バンドやステーを別部品へ変更しました。

02 / PROCESS

形と塗装を、別々に解く。

5 STEPS
01

資料を整理。

実車写真、測定値、公式画像を照合し、主要寸法と見た目の特徴を拾います。

02

CADで設計。

測定値が矛盾しないように形状を構築し、模型上の印象も確認します。

03

試作を反復。

出力、仮組み、研磨、塗膜の厚みを確認し、約10回の試作を重ねます。

04

部品を分割。

前後バンドとステーを別部品にし、表面処理と塗装を成立させます。

05

焼けを塗装。

黄、赤、青、透明クリアーを連続して吹き、艶を落とさずグラデーションを作ります。

03 / FINDINGS

試して分かったこと。

MODEL MAKING
SURFACE

メッキ調は、下地で決まる。

グロスブラックとクリアーを平滑に仕上げ、明るい金属層を少量ずつ重ねる必要がありました。

COLOR

薄い色ほど、砂吹きになる。

焼け色の境界を細く吹くほど艶が落ちます。色と透明クリアーを連続して吹き、表面を維持しました。

DESIGN

塗装工程も、設計条件になる。

一体造形ではバンド周辺の塗膜が厚くなりました。磨きと塗装を考え、別部品化する方が合理的でした。

形を作るだけでは、終わらない。

模型部品は、設計値どおりに出力できても完成ではありません。磨けること、塗れること、取り付けられることまで含めて設計する。今回のマフラーは、CADと3Dプリントを模型工作へつなげる実例になりました。